グロースハッカーになるには?|必須スキルや素養・勉強法とは

CXBOTTLE編集部
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グロースハッカーは誰にでも開かれている職業

グロースハッカーは、「特殊な訓練」を積んでいなければ就くことのできない職業だと思っていないでしょうか。実際は特に必要な資格もなく、一定のスキルを身につければグロースハッカーになることができます。

ただしこの「スキル」について解説している記事が少なく、何を学べばよいか迷っている人も少なくないでしょう。そこで今回は、グロースハッカーにはどんな知識や技術を身につけたらよいか、必要なスキルについて解説します。

コチラの記事でグロースハッカーのなり方について説明しています→https://cxbottle.com/users/cxeditor01/eAwc2sjufiC4WGniV9cd

グロースハッカーに必要なスキル

統計学の知識

統計学の知識はもっとも重要であり、最低限として必要なスキルです。さまざまな数値をもとに、アクセス解析をはじめ多種多様な分析(コホート分析、ファネル分析、リテンション分析など)を駆使することになります。そのため、これらの分析における各種指標を正しく読み取れるだけの知識は不可欠です。

とはいえ、そこまで深い専門知識は要求されず、よほどの数字アレルギーでなければ独学でも十分に身につけられるレベルなので安心してください。

おすすめの勉強法

独学で学ぶなら書籍を数冊読み解くとよいでしょう。

Amazonで「統計学」と検索するとかなりの数の本がヒットするので、自分のレベルと勘案して決めることをおすすめします。社会人になってからの勉強に不慣れなようであれば、最初はちょっと物足りないくらいに留めておくことが挫折しにくいコツです。

また、オンライン学習サービス(eラーニング)を活用するのも手ですね。UdemyやSchoo、Courseraなどは実践的ながらわかりやすい授業を提供しています。

【代表的なオンライン学習サービス一覧】

Udemy:https://www.udemy.com/

Schoo:https://schoo.jp/

Coursera :https://www.coursera.org/

プログラミングスキル

こちらも決して深い技術は要求されず、コードの構造をざっくりと把握できたり、簡単な修正を加えられたり程度のレベルで問題ありません。とはいえ知っているのと知らないのとでは雲泥の差なので、こちらもグロースハッカーになるためにはやはり必要です。

例えば、ある機能が動作する際にそれがhtml、css、JavaScript、PHP(Ruby on Rails、Python)など、どの言語が使われているのかがわかるだけで、ツールへの理解が早まったり、エンジニアとの共通言語になったり、施策を立案するときの想像力になったりします。また、大規模なプロジェクトに参画する際、タスクを迷わず適切に割り当て、チームを統率する役割を担うこともできます。

おすすめの勉強法

プログラミングスキルに関しては、書籍を読むのはあとで、まずは手を動かしながら身につけていくほうが完全に近道です。本は逆引き辞典のように、忘れてしまったことを振り返る際に使用するとよいでしょう。

代表的なオンライン学習サービスは、ドットインストール、Progate、Skillhubなどです。なお、「プログラマーを目指すためのオンラインスクール」もありますが(techacademy、TECH CAMPなど)、ここまでの技術は不要です。

【代表的なオンライン学習サービス一覧】

ドットインストール:https://dotinstall.com/

Progate:https://prog-8.com/

Skillhub:https://skillhub.jp/

エクセル運用能力

表計算ソフトであるExcelは、データ分析とあわせて多用されることの多いアプリケーションです。大量のデータを集計できるピボットテーブルや、作業を自動化できるマクロはマスターしておくとよいですね。

おすすめの勉強法

Excelに関しては参考書がたくさん発刊されており、実務で使えるように書籍の中に演習が組まれていることも多いので、自分のレベルに合わせて選ぶとよいでしょう。またこちらもUdemyなどのオンライン学習サービスが役立ちます。

なお、必須ではないのですが「マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)」の資格を取得しておくと転職時に箔がつくともいわれているので、もし余裕があれば挑戦してみてください。参考までに上級資格の出題範囲を紹介しておきます。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)出題範囲→https://mos.odyssey-com.co.jp/outline/excel2016_ex.html#kamoku2

A/Bテストを活用する能力

グロースハックにおいてA/Bテストは欠かせない施策のひとつです。

A/BテストはWebページにおける同一の要素を比較した際にどちらが優れたパフォーマンスを出せるか測定するためのテストで、わかりやすい例ではキャッチコピーやボタンなどですね。

とある企業のグロースハックチームは40日で56回ものA/Bテストを行った事例などもあり、高速でテストを回していくために理解は不可欠です。

おすすめの勉強法

A/BテストはGoogleオプティマイズなど無料で使えるツールもあるのですが、ある程度のトラフィックを稼いでいるWebページがないと使いようがないため、事例をしっかり読み込んで内容を把握しておくとよいでしょう。

ツール自体は直感的に操作できるように設計されているので、考え方の理解とテスト結果を読み取る力があれば及第点です。「Hacking Growth グロースハック完全読本」に成功事例が多く掲載されているので、ぜひ読んでみてください。また、当メディアでもグロースハックの事例を集めて紹介しています。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07HXKFQWQ/

https://cxbottle.com/users/cxeditor01/YecrygWOlj8Y2uMJyO9E

SQLのスキル

SQLとは「データベース言語」のひとつで、データベースを定義・操作する言語です。

しかし、そもそもデータベース自体がどんなものか知らない人が大多数なのではないでしょうか(「データの土台」という一般的な言葉として使うことはあるかと思われますが、こちらとは異なります)。

実は、アクセス解析ツールではグロースハッカーが知っておくべきデータのすべてを入手することができません。そこで、データベースから直接データを取得してそのデータを読み解くことになるわけです。欲しいスキルではありますが、ゼロの状態からグロースハッカーを目指すのであれば先にこれまで挙げたスキルを優先して身につけましょう。

おすすめの勉強法

もしデータベースそのものに業務で触れたことがないようであれば、書籍で基礎を固めておきましょう。Amazonで「データベース 初心者」という検索ワードでヒットする参考書がおすすめです。

データベースについて理解ができたらようやくSQLです。こちらも書籍とオンライン学習サービス(Udemy系、ドットインストール系)を併用すれば意外に早く修得できます。

Webスクレイピング能力

「Webスクレイピング」もおそらく聞き慣れない言葉でしょう。これは、Webからデータを抽出し、データベースやスプレッドシートに格納・分析可能な構造化データへと変換するための技術です。おそらく想像しにくいと思われるので、例を紹介します。

  • 求人サイトに掲載されている求人情報を収集する

  • 自社サイトや競合サイトの検索順位を収集する

  • ECモールから商品や価格、商品レビューなどを収集する

Webスクレイピングをマスターすると、扱えるデータの幅が広がり型にはまらない分析が可能となり、新たなグロースハックの手がかりとなります。こちらも比較的、応用の部類に入るスキルですね。

おすすめの勉強法

まずは、Webスクレイピングの定義と原理、手法を理解しましょう。これは書籍に頼らずともインターネット上の情報である程度網羅できます。

また、データ収集は場合によって法に抵触することもあるため、周辺知識についても知っておくことが求められます。Webスクレイピングについてある程度押さえられたら、実際にスクレイピングツールを使って実践してみてください。今回は無料版を備えた「Octoparse」と「ScrapeStorm」をおすすめします。

【代表的なオンライン学習サービス一覧】

Octoparse:https://www.octoparse.jp/

Scrapestorm:https://jp.scrapestorm.com/

グロースハッカーに必要なマインドセット

グロースハッカーには、指針とすべきマインドセットである「ABCDEモデル」が存在します。詳しくは別の記事で解説していますのであわせてご覧ください。

https://cxbottle.com/users/cxeditor01/DuYM6XvnxHnUUV7sS60W

マインドセットを養うには、習うより慣れろという言葉があるように、とにかく場数を踏んでいくことになります。実務の中でABCDEモデルを意識し、行動の規範としていくわけです。

ここでは、何度でも失敗し、それを許容しましょう。グロースハックは100本ノックに例えられるように、地道で地味な作業の繰り返しです。そしてそこから1本のヒットが生まれれば成功とされるレベルなので、1つ2つの失敗で諦めてしまうとグロースハッカーは務まりません。

ひょっとすると、グロースハックのこうした試行錯誤を社内に説く必要も時にはあるかもしれませんが、決して恐れないでください。それもマインドセットのひとつといえます。

また、フレームワークである「AARRR」も知っておくとよいでしょう(上記の記事であわせて解説しています)。マーケターが「PDCAを回す」とよくいいますが、グロースハッカーは「AARRRを回す」ことになり、施策を組み立てる際に必要になってきます。

まとめ

こうして俯瞰的に見てみると、難しそうな部分はいくつかあるものの意外とハードルが高くないように感じたのではないでしょうか。実はグロースハッカーにそこまで専門的な知識は必要ではなく、どちらかというとジェネラリストとしてのスキルセットが求められます。

また、これらのスキルを柔軟に組み合わせて活用する応用力が必要になるため、実践できる機会があれば積極的に関わっていく姿勢も不可欠です。手探りな部分が多いということは、それだけ市場が未開拓であり、自分がパイオニアになれる可能性も高いということですので、能動的に学びを深めていきましょう。

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